環境省「ぐぐるプロジェクト」によるラジエーションカレッジセミナー特別講演「福島の今を知る」が、本校で開催されました。
まず、環境省大臣官房環境保健部放射線健康管理担当参事官室 参事官補佐の山﨑功浩様よりプロジェクトについてご紹介いただき、続いて公益社団法人日本診療放射線技師会 業務執行理事・医学(博士)の江端清和様より「放射線の基礎知識」についてご講演いただきました。
第2部では、江端先生、同プロジェクト推進チーム「ふくしまメッセンジャーズ」(福島大学の学生)、そして本校の学生が参加し、「福島の今」をテーマにディスカッションを行いました。
「放射線の基礎知識」の講演では、科学的根拠に基づいて放射線を正しく学び直す機会となり、漠然とした不安を払拭すると同時に、福島の現状を誤解していないか、ネットやメディアの情報だけで判断していないかを自ら問い直すきっかけとなりました。
また、ディスカッションで語られた福島大学の学生の皆さんの生の声には、ニュースでは得られない臨場感と説得力がありました。本校の2年生・3年生が被災地研修※を通じて現地を体験していることも加わり、議論に深みが生まれ、より心を揺さぶられたのだと思います。(※麻生看護大学校では、2年生の秋に学外研修として被災地を訪問するカリキュラムが組まれています。)
正しく理解し続けること、関心を持ち続けること、そして当事者意識を持つことこそが、遠方に暮らす私たちにもできる「真の復興」に向けた最低限の行動であると強く感じさせられました。



