麻生専門学校グループ

麻生塾職員がインドネシアでワークショップ開催

2017.12.08

プロダクトデザイナーを目指す、インドネシアの学生たち

 

BASE

BINUS ASO SCHOOL OF ENGINEERING (以下 BASE)は、インドネシアの首都ジャカルタに隣接するタンゲランにある大学で、現在全学科合わせ約200名の学生が在籍しています。

急激な産業構造の変化が進むインドネシアで、麻生工科自動車大学校麻生建築&デザイン専門学校を運営する麻生塾が、その教育力を海外で展開し、アジアの日系企業に即戦力となるエンジニアやデザイナーを送り込むことを目標に、地元の私立大学BINUS大学と共同で学部を立ち上げました。

 

今回は、今年の5月と12月に行われた一週間の特別なイベント「ASO WORK SHOP」の内容をプロダクトデザイン科にフォーカスして紹介します。

 

 

 

日本人の教員から学ぶ、特別な1週間

 

BASEの授業風景

 BASE「自動車ロボット工学科」「プロダクトデザイン科」の2学科で構成されているため、車に興味のある学生が多く在籍します。
そのため、プロダクトデザイン科の学生も自動車に関するデザインの仕事を希望するケースが多いのですが、日本でもインドネシアでも有名自動車メーカーのカーデザイナーとして採用されるのは容易なことではありません。
家電、通信機器、文房具など、さまざまなプロダクトに興味を持ち、卒業後の進路選択の幅が広がるような授業を行っておりますが、更に広い視野での制作経験を養うため、日頃のカリキュラムとは切り口を変えた特別なワークショップが企画されました。
 
BASE常勤の日本人教員とは別に日本(麻生塾)から講師を招いての「ASO  WORK SHOP」は、本年2017年に5月と12月の2回開催され、日本の大手電気メーカーでポータブルオーディオ機器のデザインを担当した経験を持つ麻生塾職員が講師を務めました。

 

 

 

デザインのその先、ライフスタイル提案が目標

 

体脂肪計の課題
BASE
 

 「経験豊富な教員が実践的な指導を行う。」 これが麻生塾の教育方針のひとつです。

その考えは、場所が変わったインドネシアでもまったく同じです。
今回のワークショップは単なるイベントではなく1週間という短い期間の中でしっかり成果を出すことと、成長実感ができることを目標に内容が練られました。

 

そこで、学生たちに課せられたテーマは、「世界の大都市では普及しているが、首都ジャカルタではそれほど売れていない商品ジャンル」のデザイン提案。

医療水準がまだ高いとは言えないインドネシアですが、近年の経済成長を見る限り大都市が抱える国民の健康問題はすぐにやってくるでしょう。ジャカルタが日本のような生活水準に達したとき、どのような「体脂肪計」「電動歯ブラシ」などの健康関連プロダクトが求められるのかがテーマとして課せられました。

 

BASEは日本式の教育をベースにしており、授業の始まりには日本語で「よろしくおねがいします」と挨拶をし、時間厳守の考えがゆるやかなインドネシアであっても時間を守らせる指導をしています。
それは、彼らが将来、地元の日系企業であったり、国外で活躍することを想定とした大切な教育理念なのです。


今回、麻生塾の講師がインドネシアの学生に伝えたかった最大のポイントは、プロダクトデザイナーは商品のカタチだけをデザインする役割ではなく、商品やサービスを通じて人々のライフスタイルを改善することが使命なのだということです。


さぁ、1週間(正味5日間)のハードなスピードトレーニングが始まりました。

事前のテーマの告知は一切なく、月曜日にテーマが伝えられ、そこからマーケットリサーチ、他社商品研究、コンセプトメイキング、ラフスケッチ、ラフモックアップ制作、CADを用いたレンダリング、そしてプレゼンテーション資料の作成までをこなしていきます。

 

 

5日間でスケッチからラフモックアップまでを完成させる情熱

 

最終プレゼンテーション

BASEの学生たちに日本人講師の熱い思いが伝わったのか、最終日の成果発表には完成度の高い作品が揃いました。

12月8日 金曜日の午後から始まった最終プレゼンテーションには全学年が教室に集まり、学長・学科長も出席の中、ほぼ全員の学生が「電動歯ブラシ」のデザインを発表。

ひとり5分という厳しい持ち時間の中でしっかりと自らの提案を説明しました。(プレゼンテーションのスキル向上もこのワークショップのテーマのひとつで、時間厳守で行われました)

 

 明らかに第1回の5月のプレゼンテーションよりもデザイン力、表現力、プレゼンテーション能力が向上しており、彼らの成長が感じられる発表でした。

 

一般的にデザインの習得は独学ではできにくいと言われています。それは、広くデザインと言うものが大衆によって評価をされるからです。
デザインの教育現場には異なる価値観を持つ教員・講師が必要であると同時に、さまざまな意見を持つ士気の高い同級生の存在が重要です。
この1週間のワークショップで生まれたデザイン提案は、BASEの学生の質、教育の質の向上につながるでしょう。

これからのインドネシアの学生たちの成長にご期待ください。

 
 

ビヌス・アソウ・スクール・オブ・エンジニアリング(BASE)


http://base.binus.ac.id/(英語サイト)

 

ビナ・ヌサンタラ大学(BINUS)

インドネシアの首都ジャカルタに本部を置く私立総合大学。約30,000名の学生が在籍しており、技術系の教育に力を入れているほか、日本語学科や経済ビジネス学科など55学科を有し、規模、教育水準ともに国内トップクラスの大学です。フランスやイギリス、アメリカ、オーストラリアなどトップクラスの教育水準を誇る海外の大学との連携に力を入れています。

http://binus.ac.id/(英語サイト)
専門学校 麻生工科自動車大学校
http://www.asojuku.ac.jp/acet/
麻生建築&デザイン専門学校
http://www.asojuku.ac.jp/act/